LECTURE MATERIALS — Vol.2
AIエージェントとの実践1週間
MENSA限定 OpenClaw体験会 第2回 — 講義資料
2026年3月7日(土)20:00〜21:30
コード0行。外注なし。
1週間でHP全面改修が終わった。
人間がやったのは「方針を決めて、承認する」だけ。
残りはすべてAIが実行した1週間の全記録。
今日の講義で持ち帰れること
- AIに「何を・どう任せるか」の判断基準
- 天才会議(AI上の専門家議論)の始め方
- 「寝ている間に仕事が進む」仕組みの作り方
- 初心者が今日から試せる3つの具体的アクション
第1回 講義資料(議事録)
OpenClawとは? / Xフォローバック実演 / セキュリティ / AI比較 / コスト構造
先週のおさらいと今週のテーマ
第1回の3行おさらい
- OpenClawは「パソコン丸ごと1台をAIに渡す」自律型エージェント。Discordで日本語指示するだけ
- 専用Mac mini + Claude Maxで月1.4〜2.8万円。人を1人雇えば月40万
- Xフォローバック自動化・Claude Codeで教材生成をライブ実演した
今週のテーマ: 1週間の実践ログ全公開
- 第1回から1週間、実際にAIと何をやったか — セッションログから事実だけを報告
- Claude Codeセッション22件、OpenClawクロンジョブ24件が稼働した1週間
- 非エンジニアの52歳が、コード1行も書かずにここまでできた実証
?用語・概念の解説(2件)
Claude Code
ターミナル(黒い画面)からClaude AIを直接操作するツール。ファイルの読み書き、コマンド実行、ウェブ操作まで自律的に行える。日本語で指示するだけでプログラミング不要。
docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/overview→セッションログ
Claude CodeやOpenClawが実行した作業の記録。いつ・何を・どう実行したかがすべてJSONL形式で保存される。今回の資料はこのログから事実を抽出して作成。
実践① — HP全面リライト(1日で11セッション)
天才会議16回で設計 → Claude Codeで実装
- 7人の架空専門家にAI上で議論させ、HP設計方針を決定。今週だけで16回の天才会議を実施(#005〜#019)
- Bio(プロフィール文)を22回改稿。最終版: 「経営者がAIを自分で触ったら、企業価値が倍になった。」
- タグラインを統一: 全接点で同じメッセージを使い、ブランドの一貫性を確保
- 対立構造を意図的に作り、確証バイアスを排除。「全員賛成」は危険信号
- 方針が決まったら6フェーズのランブック(作業手順書)を作成し、Claude Codeに委任
3月5日に実行した11セッション
- /for-ceo ランディングページ新規作成(ヒーロー→チェックリスト→実績→メソッド→CTA)
- /services ページをメインサービスの訴求に全面リライト
- /voice ページをBefore→After形式の成果事例5件に書き換え
- /story と /ai-native のCTAを統一(次のステップ選択形式)
- トップページ改修(タグライン追加、成果セクション上移動)
- ナビ/フッター構造化(不要ページ削除、リダイレクト設定)
- ブログ記事15本を一気に追加(「整える」10本 + 事例5本)
- CTA全ページ統一 → Jicoo 30分無料面談への導線
商品ラインナップもAIと共同で設計
- 顧客のレベル別に3段階のプランを設計(個人向け / チーム向け / フルパッケージ)
- UVP(独自の価値提案)・競合比較表もAIと議論して決定
- 天才会議で「経営コックピット」構想まで議論。やりたいことリストの棚卸しも実施
人間がやったこと
- コードは1行も書いていない。「こういう方向で」と指示し、出てきたものを確認するだけ
- AIが提案 → 人間が承認 → AIが実装 → 人間が確認。このサイクルを11回転
- 1日でHP全面改修が完了。外注すれば数週間かかる規模。実コストはClaude Max月額のみ
?用語・概念の解説(4件)
天才会議
7人の架空専門家にAI上で議論させる手法。異なる視点を持つ専門家を設定し、意図的に対立させることで多角的な意見を引き出す。Claude無料版でも実践可能。
ランブック
作業手順書。複数フェーズに分けた実行計画をAIに渡すことで、人間が離席中も作業を進めてくれる。今回は6フェーズを1日で完了。
CTA(Call To Action)
ウェブページで訪問者に行動を促すボタンやリンク。「無料面談を予約する」など。サイト全体でCTAを統一することが重要。
実践② — LinkedIn B2B営業自動化
AIが3段階リサーチ → フルカスタムメッセージ
- ステップ1: LinkedInプロフィールを分析(役職・経歴・スキル)
- ステップ2: 会社HPをAIがweb_fetchで調査(事業内容・課題・ニュース)
- ステップ3: SNS(X・noteなど)で直近の関心テーマを把握
今週の実績: 5人分の接続申請メッセージをAIが作成
- 神奈川エリアの経営者・コーチ5名を候補としてAIがリストアップ
- 各候補の経歴・会社HP・投稿を3段階でリサーチし、1人ひとりに合わせたメッセージを作成
- テンプレのコピペではない。相手の事業内容・経歴に具体的に言及した「刺さる」メッセージ
毎朝cronで候補者リスト自動生成
- 朝起きたら、その日アプローチすべき候補者リストとメッセージ案が完成している
- 人間は内容を確認して「GO」を出すだけ。承認制なので暴走しない
- 営業担当を1人雇うコスト(月40万〜)が、AIなら月3万円以下で24時間稼働
?用語・概念の解説(2件)
web_fetch
AIがウェブページの内容を取得・読み込む機能。会社HPの事業内容やニュースを自動で読み取り、営業メッセージに反映できる。
cron(クロン)
「毎朝9時に○○を実行」のような定期実行の仕組み。OpenClawのcronは現在24ジョブが稼働中。目覚まし時計のプログラム版。
実践③ — X/SNS運用をAIに任せる
今週のX投稿実績
- 3/2 朝: 「五次元経営クライアント1年後の変化」— 整った状態でAIを入れた成果
- 3/6 夜: 「手放す力」テーマ — 経営者の内面に刺さるコンテンツ
- 3/7 朝: 「52歳がExcelをAIで8日でアプリ化」— 画像付き実体験投稿
- 実際の投稿を見る→
画像カード自動生成 — インプレッション4.4倍
- HTMLテンプレートからブラウザスクリーンショットで1200x675px画像を自動生成する仕組みを構築
- 53,568件のデータ分析結果: 画像あり投稿は画像なしの4.4倍のインプレッション
- Before/AfterアニメーションGIF(44KB)の自動作成にも成功
- 全投稿に画像必須のルールを確立。AIが投稿文と同時に画像も生成
投稿の自動化パイプライン
- 毎日18時にAIが翌日の投稿案を2本作成 → Discordに送信
- 朝7:30「場面描写型」— 読者が情景を想像してリプしたくなる設計。夜20:00「再定義型」— 常識を覆す一文を含む
- 投稿テンプレ: 体験型(週3-4回)、数字型(週2回)、告白型(週1回)をローテーション
- ターゲット層を明確化。最大の競合は「何もしない(先送り)」と定義
cron投稿からX予約投稿への移行
- cron自動投稿ではタイムアウトが発生する問題が判明 → X公式の予約投稿機能に切り替え
- 運用フロー: 毎日18時に投稿案作成 → その場で翌日分をXの予約投稿に登録
- 引用リポスト(他人の投稿を引用して投稿)はX予約機能が非対応 → 手動またはcronで対応
- 「うまくいかない仕組みに固執せず、別の方法に切り替える」判断もAIと議論して決定
LinkedIn・Facebookも同時運用
- 毎朝8時にX投稿案をベースにLinkedIn向けにリライト → 自動投稿
- 同じ内容をFacebookにも投稿。1つのコンテンツを3プラットフォームに展開
- Facebook方針変更: 無差別掘り起こしを廃止 → やり取り済みの人に限定した温度分類制に
- 人間がやることは「投稿案を確認する」だけ。制作・投稿はすべてAI
?用語・概念の解説(2件)
投稿テンプレート
投稿の「型」。毎回ゼロから考えず、体験型・数字型・告白型など複数パターンを用意。AIにテーマと型を指定するだけで投稿を生成。
予約投稿
Xの公式機能。投稿日時を指定して事前にセットできる。cron(プログラム自動実行)より安定しており、タイムアウトの心配がない。
実践④ — コンテンツファネル設計(AIで成功事例を完全分析)
成功事例をAIで構造分析
- 24.4万インプレッション / 728リポスト / 700ダウンロードを達成した他社事例をAIで完全分析
- 何が刺さったのか、どの導線が効いたのか、データを分解して再現可能な「型」を抽出
- 「パクる」のではなく「構造をオマージュする」— 内容は自分のもの、設計だけを借りる
AIが設計したファネル構造
- X記事(認知)→ note記事(全公開・期間限定無料で信頼構築)→ PDF白書(15ページ、メアド取得)→ 無料面談予約
- 白書タイトル: 「3ヶ月で経営が動き出す5ステップ」— AIと議論して決定
- note新記事の下書きも完了。AIに「自分の言葉で、口語リズムで」と指示し、AIっぽさを排除
- 設計図をMarkdownファイルに保存 → いつでも振り返り・改善可能
ブログ記事のアーカイブ整理
- 過去のnote記事217本をAIが分析 → 公開基準を満たす約25本を選定
- 4つの時代に分類して、どの時期の記事が今の方向性に合うか判定
- 一次情報(実体験・具体的数字)がない記事は公開しないルールを確立
?用語・概念の解説(2件)
ファネル
「じょうご」の意味。認知→興味→信頼→行動と段階的に絞り込む導線設計。各段階で適切なコンテンツを配置し、最終的に面談予約や購入につなげる。
実践⑥ — リポジトリ保守の完全自動化(本日のライブ実演)
今日のセッションでやったこと
- 5つのGitリポジトリ(5dmgmt / foundersdirect / airis-m / fdc-modular-starter / wordpress-plugins)のリモート・ローカル差分を一括チェック
- 3リポジトリがリモートより遅れていた → 自動でgit pull(ローカル変更はstash/復元)
- npm auditで脆弱性チェック → foundersdirectに6件の脆弱性を発見 → 自動修正
毎朝7時の自動保守cronを作成
- シェルスクリプト(daily-git-sync.sh)を作成し、システムcrontabに登録
- 毎朝自動で: git fetch + pull → npm audit → 脆弱性があれば自動修正 → ログ出力
- 未コミット変更はstash → pull → stash pop で安全に処理。既存の作業を壊さない
ファイル分類とコミット
- 全リポジトリの未コミットファイルを「システム/設定」「コンテンツ」「アセット」「.gitignore対象」に自動分類
- 大型PDF(151MB)やOCR中間生成物を.gitignoreに追加、残りをコミット+プッシュ
- OpenClawの24件のcronジョブの稼働状況を一覧確認 → タイムアウトしているジョブを特定
?用語・概念の解説(4件)
Git / リポジトリ
プログラムのソースコードを管理するシステム。変更履歴を記録し、複数人での共同作業を可能にする。「リポジトリ」はプロジェクトの保管庫のこと。
npm audit
Node.jsプロジェクトの脆弱性(セキュリティの穴)を自動検出するコマンド。発見された脆弱性は npm audit fix で自動修正できる。
crontab
Mac/Linuxに標準搭載のスケジュール実行設定。「毎朝7時にこのスクリプトを実行」のように設定する。OpenClawのcronとは別のシステムレベルの仕組み。
.gitignore
Gitで管理しないファイルを指定するリスト。大型ファイル、機密情報、一時ファイルなどをリポジトリから除外するために使う。
実践⑦ — ワークショップのセキュリティ強化
Fatal Trio対策モジュールを追加
- Claude Code ワークショップにセキュリティモジュールを追加実装(3/5)
- Shai-Hulud(AIの暴走)、プロンプトインジェクション(指示の乗っ取り)、幻覚スクワッティング(AIの嘘)の3大リスクに対応
- 初心者が安全にAIを使うための「ガードレール」をワークショップ教材に組み込み
?用語・概念の解説(2件)
プロンプトインジェクション
AIへの指示を第三者が書き換える攻撃手法。悪意のあるテキストを入力に紛れ込ませ、AIに意図しない動作をさせる。対策は入力のサニタイズとシステムプロンプトの設計。
幻覚(ハルシネーション)
AIがもっともらしい嘘を生成する現象。存在しないURLやパッケージ名を作り出すことがある。「幻覚スクワッティング」はこれを悪用した攻撃手法。
初心者向け — 今日から始められる3つのこと
① Claude無料版で「天才会議」を試す
- Claude.aiの無料版で十分。「以下の7人の専門家として議論してください」と入れるだけ
- まずは身近な課題で試す: 自己紹介文の改善、ブログのネタ出し、商品のキャッチコピー
- 「全員賛成」になったら視点が足りない証拠。あえて反対意見を求める
② AquaVoice(音声入力)で「話すだけ」を体験する
- 月$8の音声入力ツール。話した内容がリアルタイムで文字に変換される
- AIへの指示出しを「タイピング」から「会話」に変える。これだけで生産性が2倍
- 「AIに指示を出すのが面倒」という最大のハードルが消える
③ ChatGPTかClaudeでX投稿の下書きを作る
- 「朝の通勤電車で読まれる、○○についての投稿を書いて」と指示するだけ
- 最初は人間が8割修正してもOK。フィードバックを重ねてAIの精度を上げていく
- 1日1投稿。まず2週間続ける。続かなかったらAIのせいじゃなく「型」が合っていない
?用語・概念の解説(1件)
中級者向け — 次のステップ
① Mac mini + OpenClawで24時間稼働環境を構築
- Mac mini M4(約95,000円)+ Claude Max(月$100〜$200)で自律型AIが手に入る
- あきらパパの環境構築セミナー(無料)を見ながらセットアップ。所要時間は約2時間
- 初日から「朝起きたらニュースが整理されている」体験ができる
② cronジョブで「寝ている間に動く仕組み」を作る
- 今回の実例: 毎朝7時にGit同期 + 脆弱性チェックを自動実行するcronを作成
- OpenClawには現在24件のcronジョブ: ニュース収集、X投稿案生成、LinkedIn候補者リスト、セキュリティチェック
- 1つずつ追加していく。最初は「毎朝ニュースをまとめて」だけでもいい
③ 天才会議 + ランブックで大型プロジェクトを回す
- 天才会議で方針を決め → ランブック(作業手順書)を作成 → AIに委任
- HP全面リライト(6フェーズ)を1日で完了した実例。人間は「承認」だけ
- 重要なのは「何を作るか」の判断力。「どう作るか」はAIに任せる
?用語・概念の解説(1件)
Claude Max
Anthropic社のClaude有料プラン(月$100〜$200)。API利用量が大幅に拡大し、OpenClawやClaude Codeを本格的に使うために必要。
claude.ai→今週の数字まとめ
1週間の実績
- Claude Codeセッション: 22件(5dmgmt 13件 + ホーム 8件 + foundersdirect 1件)
- 天才会議: 16回実施(#005〜#019)— Bio 22回改稿、ファネル設計、商品設計、固定ポスト設計
- HP全面リライト: 11セッションを1日で完了(/for-ceo新規作成、全ページCTA統一、ブログ15本追加、不要ページ4つ削除)
- LinkedIn: AI作成の接続申請メッセージ5件(3段階リサーチ済み)+ Bio更新 + サービス10件追加
- X投稿: 自動生成+投稿 5件(朝・夜2本立て戦略)+ 画像カード自動生成の仕組み確立
- 画像あり投稿のインプレッション: 画像なしの4.4倍(53,568件のデータ分析結果)
- コンテンツファネル設計: 成功事例の構造分析 → note記事下書き → 白書PDF設計 → 導線確定
- note記事217本を分析 → 公開基準を満たす約25本を選定
- OpenClaw cronジョブ: 24件が24時間稼働中
- Git同期 + npm脆弱性チェック: 毎朝7時の自動cron作成完了
- Discordチャンネル整理: LinkedIn専用チャンネル新設 + ナレッジカテゴリ新設
- コードを1行も書いた日: 0日
今週の重要な教訓
- 画像あり投稿は4.4倍のインプレッション → 全投稿に画像必須
- X引用リポストは予約投稿ができない → 手動かcronで対応が必要
- cron投稿はタイムアウトのリスクがある → X予約投稿に移行
- ブログは一次情報(実体験・数字)がないと公開してはいけない
- AI生成テキストは「AIっぽくない」方が反応が良い → 自分の言葉・口語リズムを優先
- noteアーカイブ整理はブラウザ自動化より手動の方が速い場合がある
- LinkedInのテキスト入力はJavaScript直接実行が有効 → 通常のタイピングシミュレーションはタイムアウトする